占いには出来ないはなし

あなたは占いに何を求めますか?

お金持ちになる方法?
いつ、運命の相手に巡り逢うのか?
自分の適職? 

占い師の私が言うべきではないのですが、
占いは万能ではないです。
占いには出来ないことが多いです。


預金を増やしてはくれないし、
玄関先に運命の相手を連れて来てはくれない。
代わりに就活してくれないし、仕事に行ってもくれない。
病気を治癒してくれないから、罹患した際は病院に行ってください。


占いも、運勢も、あなたの代わりに何もしてくれないのです。
あなたを、「なりたい自分」に変身させてはくれないのです。


例え、持って生まれた宿命が、どんなに上等で優れていても、
本人がそれに見合う行動をしなければ意味がない、なんにもならない。
何にも成せないのです。


しかし、持って生まれた宿命が上等な人は、現実社会において、
一通りのことが、それなりに器用に出来ることが多いです。
そこからさらに探求心、向上心を持つかどうかが、
大成できるか否かの分かれ道です。


だからと言って、重要な分かれ道のシチュエーションで、
占いや運勢が、あなたの心に「探求心、向上心」を植え付けてくれる訳ではないのです。
決断すること、行動に起こすことは、あなたの自由意志です。


大成できるはずの器を持ちながら、器を満たすほどの努力をせず、
のらりくらりと漫然と過ごしていては、器は満たされません。大成しません。
チャンスを自分で逃すのです。
しかし本人は、自分でチャンスを逃したことには、気づかないでしょう。
大きな器があるのに満たしていないのですから、そりゃ不満足に感じます。
本人は、人生に不満を感じるでしょう。


大きな器を満たすほどの努力や探求心、向上心とは、相当なものです。
そうなると、上等な宿命というのは、果たして幸福なのだろうか?
こんなに便利な現代で、相当量の努力ができるだろうか? 


ものすごく意地悪で身も蓋もない言い方だけれども、
果たして、運勢は味方なのだろうか? 


運勢を味方につけるために、
占いの結果をどう受け取って、自分にどう落とし込んでいくのかが重要なのだと、
私は思います。




写真タイトル『朝、カーテンを開けること』





雲に隠された月。漏れる月明かり。
2024年 甲辰年の、立春の紅梅
『運勢チャート』第2弾の前編。運勢上のCrossroad




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コラム。背景は、木漏れ日を浴びる花壇。