私の占い(算命学)では、立春から一年が始まりますので、
明日2月4日から辰年が始まります。
細かく分けると、辰年は5種類あります。
・甲辰
・丙辰
・戊辰
・庚辰
・壬辰
同様に他の干支(えと)も、それぞれ5種類ありますので、
12干支×5種類=60種類。
このように、干支(えと)は細かく分けると60種類あるため、
干支(えと)がひと回りするには60年掛かります。
ですので、60歳は還暦(暦がひと回りした)と言うのです。
ここまでは割とよく知られている情報だと思います。
さて。
では何故、立春を一年の始まりとしたのか?
現在、一般的に使われている暦は太陽暦(グレゴリオ暦)です。
私の占いは算命学です。
算命学は大昔の中国で成立しました。(成立の背景はここでは割愛します)
その頃の中国では太陰太陽暦が用いられていたので、算命学も太陰太陽暦を用います。
ちなみに、日本も明治の改暦令までは太陰太陽暦が用いられていました。
どちらも一年が12か月あり、季節が4種類あり、
ひとつの季節が3ヶ月ずつであることは同じです。
ただ、一年の始まりと、季節の区切りが異なります。
人間を占うのに、暦が関係するのか?そんなに重要なのか?
と思う人もいるかもしれません。
重要なのです。
地球上で生きている限り、私たち人間は常に自然から影響を受け、
自然の流れに左右されます。
自然の中に、一年という時間の流れがあり、季節の区切りがあるならば、
私たち人間もそれに沿って生きる方が生きやすく、かつ潜在能力も発揮しやすくなる。
という考え方が占いのベースにあるからです。
現代は、科学が進歩しているので、いつ何時でも快適に、人間が思うままに暮らすことができます。
しかし本来の人間は・・
昼は活動し、夜は眠るもの。
晴れの日は外へ出て、雨の日は傘をさし、台風の日は家で待機する。
春は春のようい暮らし、夏は夏のように。秋や冬も然り。
自然の流れに沿って生きるもの。
そのために、自然の流れを知るために暦が必要なのです。
そして、自然に一年の流れがあるように、
人間の人生にも一年の流れがあり、昼があり、夜があり、
晴れの日、雨の日、台風の日、春夏秋冬がある。
人間にとっての暦が占いなのです。
だいぶ横道に反れましたが・・
一年の始まりはいつなのか?という話に戻します。
太陰太陽暦でも、一年の長さは太陽が地球の周りを一周した長さです。
そうすると自ずと算出されるのが、春分・秋分・夏至・冬至です。
一年の始まり、出発点を決めるとしたら?
太陽が力を得るとき(一陽来復)、冬至を出発点にするのが良かろうと、
大昔の中国では考えました。
(一陽来復の話もどこかでしたいな・・)
しかし、暦の制定には、時の権力者の思惑が見え隠れするもの・・
当時は狩猟民族から農耕民族への定着を目論んでいて、
そのために暦が必要でした。
いつ畑を耕し、いつ種を蒔き、いつ収穫すべきか。
為政者が民に示す必要があったのです。
(統治能力を誇示したかったのでしょうね)
さて、冬至を出発点にしたものの、実際にはクソ寒い冬の真っ只中。
暦と気候がズレ過ぎて、農耕民族には合わない!使いにくい!
木々が芽吹き、人間も活動し始める春こそ、一年の始まりにふさわしい!だって農耕民族だもの!
だったらいっそ、春の始まり、立春を一年の始まりとしましょう!
という訳なのです。分かりますでしょうか?
ちなみに立春は、毎年2月4日で固定ではなく変動します。
グレゴリオ暦に閏年があるようにです。
2024年の立春は2月4日ですが、2025年の立春は2月3日です。
2026年、2027年、2028年も2月4日ですが、2029年は2月3日です。
ついでにお話しすると、豆撒きをする春の節分は、立春の前日のことです。
始まりの前日なので、一年の終わりですね。
豆撒きとは一年の終わりに、一年の厄を払い、新しい気(一年)を迎え入れるための行事です。
「鬼は外、福は内」ですね。
ここまでが立春の話です。
明日2024年2月4日(立春)から、2025年2月2日までが、甲辰年ですが、
さてさて、どんな一年になるのでしょうか?
甲辰という気(性質)が、この一年間は地球を取り巻いているので、
私たち人間も甲辰という気(性質)の影響を受けます。
そして、甲辰という気(性質)を受けて、運勢が上がる人もいれば下がる人もいます。
甲辰という気(性質)はどんなものか?
簡単に言いうと、「発展しやすく、繁盛しやすい」という意味があります。
何故そんな意味があるのか?
甲辰には、
「春の終わりの、養分たっぷり豊富な土地に立つ樹木」という意味があるからです。
肥沃な土地に生えた木が、すくすくと成長するのは当然ですね。
しかも春の終わりですから、成長するのみ!前進あるのみ!
これが秋の樹木や冬樹木だと全く意味が違います。
そんな性質に包まれた一年だからこそ、
発展しやすく、繫盛しやすい一年になるのです。
しかも、お金・経済の意味も含まれているので、商売繫盛!なのです!
しかし条件があります。
誰でも彼でも商売繫盛するなんて、そんな虫のいい話はありません。
タダより高い物はないのですよ。
「春の終わりの肥沃な土地」だからこそ成長するのですから、一般にも同じことが言えます。
それはどんな状況なのか?
例えば、企業で例えるなら、社員の質やレベルの高い企業です。
一個人で例えるなら、いままで努力し続けてきた人です。
いままでの努力や潜在能力という土壌がある場合のみ、発展・繁盛します。
いままで何の努力もしてこなかった企業や個人は、発展・繁盛しないということになります。(残念ですが・・)
加えて、甲辰には「老人」という意味もありますので、
定年後の嘱託社員を上手く活用して、活躍できる場を設けている企業は発展するでしょう。
実際、高齢化社会が進んでいますので理にかなっていると言えます。
最後になりますが、「発展しやすく、繫盛しやすい」のは今年一年間だけの話です。
しかも、自分の運勢が甲辰の気(性質)を受けてどんな影響が出るのかは、
それぞれ個人が持って生まれた宿命に重ねて考える必要があります。
もし個人的に今年の運勢がイマイチの人は、積極的に動くことなく受け身で流れに身を任せた方がいいです。
そんな一年、甲辰年です。
写真タイトル『紅梅』
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