月が好きです

月が好きです。 


子供のころ、月がついてくるのはなぜ?と両親に尋ねると、
「〇〇ちゃんが好きだからだよ」と教えてくれました。


なんとなく嬉しかった。
そうか、月は私のことが好きなのか!
あんなに遠くから見ていてくれているのか!
人から(月だけど)好かれて悪い気はしない。単純に嬉しい。


それからだと思います。月が気になるし、なんとなく好きです。
単純なきっかけでした。
恐らく両親は、月がついてくるように見える理由を説明するのが面倒だったから、簡単に答えたのだと思います。


 そして、
思春期の頃は、夜、自転車で帰宅するときは、
月に向かって走りました。
(たまたま方角が同じだったからなのですが)学校で嫌なことがあった日も、友達と上手くいかなかった日も、
嬉しい日も悲しい日も、月に向かって走って一日を終えました。
月に照らされると、孤独じゃないと思えました。
身近な存在で、好きな存在です。


聞くところによると、
月の満ち欠けと身体のバイオリズムは関係があるようで。
新月の日は、涙もろくなるらしいです。
ちなみに私は、満月の晩によく泣きます。
それでいいと思っています。
泣きたいときは泣けばいいと思う。

涙は心の新陳代謝だから。

細胞に新陳代謝があるように、心にも新陳代謝は必要です。
心も新しく入れ替わるように。


だから、
泣きたいときは泣けばいいと思う。
そう思いませんか? 


あるがままの自分を受け入れる。自分が自分を許容しないと!
そうでないと意味がないから。
たまに、自分が自分を許容していないのに、他人が許容してくれることがあります。
でもそれでは得られない。


自分で許容したあとに、他人が許容してくれるから、得られるものがある。


そして、変えたいところがあるなら変えていく。
観察して、受け入れて、変えていく。この順番かな。


少し話はそれますが、
CGと実写の違いって何だと思いますか? 


昨今のCGはよくできていて、実写と見分けがつかないことも多いです。
でもやっぱり、人間のCGは違和感がありませんか? 
CGの人間と、実写の人間の違い。
それは、
CGの人間は綺麗すぎると思います。 例えば顔で言うと、シミや毛穴やシワがない。 

実写の人間は、顔は左右対称ではないし、汚れや矛盾がある。



矛盾があってこそ。
矛盾や迷いがあるのが人間だと思います。
そして、
矛盾や迷いのその幅に深みが生まれると思います。
矛盾や迷いや汚れがあったとしても、そんな自分を自分で受け入れていく!


余談ですが、
「I love you」は「月が綺麗ですね」と意訳しなさいと、
夏目漱石が言ったという逸話があるらしいです。
この逸話も好きです。月が好きだから。


あなたは何が好きですか?  


ちなみに、昨日は中秋の名月でした。 




写真タイトル『月が綺麗ですね』








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